妊娠と歯周病の深い関係

女性のみなさん、ご自分の口の中の健康チェックは気を付けておられますか？ 大抵の方は「人並みにはお口のケアはしていますよ」とおっしゃることでしょう。 実は女性が口の中の状態に気を配ることはとても重要なことなのです。 なぜでしょうか？ なぜなら、口の中の病気である歯周病が妊娠や出産に大きな影響を与えるという研究報告があるからです。 どういうことかと言うと、歯周病にかかっている妊婦は健康な妊婦と比べると早産を起こしたり、胎児が低体重になってしまう確率が高いということなのです。 ではなぜ歯周病が胎児に影響を及ぼすことが有るのでしょうか？ そのメカニズムを少しご説明いたしましょう。 歯周病菌は母親の血液を通って羊水に入り込みます。 羊水に歯周病菌が入ると免疫作用が働きだします。 そうなると免疫物質は歯周病菌から胎児を守るために陣痛を起こしてしまう、つまり早産という結果につながるのです。 これはアメリカでの統計結果ですが、口の中の状態が良くない妊婦は口内環境が良好な妊婦の７倍もの確率で早産になってしまうと報告されています。 たしかに、つわりが治まるまでは歯磨き粉で歯を磨くのは困難なことかもしれませんが、生まれてくる子供の為にも口の中を健康な状態に保ちたいものですね。